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たんぱく質講座

魚肉ペプチドは筋肉に効果的

2019/10/21

健康食品やサプリメント、美容ドリンクのパッケージやCM・広告などを見ると、大豆ペプチド、魚肉ペプチド、コラーゲンペプチドなど、「ペプチド」という言葉を目にすることがしばしばあります。

ペプチドとは、タンパク質が分解されてアミノ酸が数個~数十個固まった状態のことを言います。

タンパク質を指す英語の「プロテイン(protein)」は、“一番大事な”を意味するギリシャ語「プロティオス(proteios)」が語源とされ、タンパク質は、健康な体をつくるのに欠かせない栄養素です。

日本語で「プロテイン」というと、筋肉トレーニング(筋トレ)後に飲むプロテインサプリメントを思い浮かべます。「筋肉は裏切らない」という言葉が2018年の流行語大賞にノミネートされるなど、筋トレは今やブームとなっています。

そこで今回は、魚肉ペプチドと筋肉に対する効果について中心に、ご紹介します。

 

タンパク質は筋肉づくりに重要な栄養素

タンパク質は、炭水化物、脂質とあわせて「三大栄養素」と呼ばれています。

タンパク質は、筋肉や骨、血液などの材料となる大切な栄養素です。筋肉だけでなく、皮膚や血管、髪の毛など体のあらゆる部分を構成するとともに、エネルギー源にもなっているなど生命の維持に大切な成分であり、アミノ酸からできています。

タンパク質が不足すると、疲れやすくなったり、筋力が落ちたりすることがありますので、十分に摂取する必要があります。

最近では、老化の予防には筋肉の維持や増強が大事であり、それには筋トレとタンパク質の十分な摂取が必要といわれています。さらにタンパク質は、可能な限り良質なものを摂取することも筋肉づくりには大事といわれています。

筋肉は、体内で分解と合成を繰り返しています。特に高齢者の方は筋肉の分解が進みやすいため、不足しないようにタンパク質を毎日努めてとることが重要になります。

こうしたことから、筋肉づくりには、良質なタンパク質を十分にとることが大切です。

ただし、タンパク質だけ多くとっていればそれでOK、というわけではありません。筋肉づくりには、日頃から、適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠などを心がけるようにしましょう。

 

魚肉タンパク質が理想的

タンパク質を構成するアミノ酸は20種類あり、このうち体内で合成できない9種類を「必須アミノ酸」と呼び、これを十分にとることが重要です。この必須アミノ酸をバランスよく含んでいるのが、良質なタンパク質です。

必須アミノ酸をある基準以上含む、アミノ酸スコア100に近いタンパク質ほど利用効率が高く、良質なタンパク質とされます。

魚肉タンパク質は、アミノ酸スコア100。これに対して、植物性タンパク質には100未満のものが多く見られます。

魚肉タンパク質は、必須アミノ酸を理想的なバランスで含む、良質なタンパク質です。

筋肉を構成する必須アミノ酸の約40%は分枝鎖アミノ酸(BCAA)に分類され、筋肉で主に代謝されエネルギー源となります。魚肉には、タンパク質当たりのBCAAが牛肉と同等以上に含まれています。

このように、魚肉タンパク質は、必須アミノ酸のバランスの点から、栄養価が非常に高いと言えます。

 

もっと体内に吸収しやすくしたのが魚肉ペプチド

魚肉タンパク質は、体内でそのままでは利用することはできません。

タンパク質はまず、胃や腸でアミノ酸が数個つながったペプチドに分解され、ペプチドやアミノ酸の状態で腸管から吸収されて、肝臓を経て各組織に送られます。

食べた魚(魚肉タンパク質)は、分解されながら体内に吸収されるのに通常3~4時間かかります。これに対して、魚肉タンパク質をあらかじめ分解した魚肉ペプチドは、摂取後30~40分ほどで吸収されます。

さらに、摂取したタンパク質が、とれだけ体を構成するタンパク質に利用されたかを示す「正味タンパク質利用率」では、魚肉ペプチドは97%。これは、大豆や牛乳、魚肉タンパク質を上回る値です。

したがって、魚肉ペプチドであれば、タンパク質よりも吸収および利用されやすく、体内へ効率的にアミノ酸を補給することができます。

 

研究データが証明 大豆ペプチドよりも魚肉ペプチドが筋肉づくりに効果的

では、ペプチドであれば何でも効果があるのでしょうか。

鈴廣蒲鉾本店と、順天堂大学 スポーツ健康科学部の内藤久士准教授は、ラットを用いて、トレーニング期間中の魚肉ペプチド摂取による筋肉合成効果を大豆ペプチドと比較して検証を行いました。検証方法は、以下のとおりです。

検証方法

  • ラットに、餌として、標準飼料、大豆ペプチドを混ぜた飼料、魚肉ペプチドを混ぜた飼料のうちのいずれかを与え、安静群とトレーニング群に分けて飼育した(3×2群の計6群)。
  • トレーニング群には、トレッドミル(ランニングマシン)上での持久的ランニングを1日60分、週5回の頻度で5週間にわたってさせた。
  • トレーニング期間終了72時間後に足底筋(足の裏の筋肉)の筋タンパク質含量と筋グリコーゲン含量を測定した。

結果

その結果、魚肉ペプチドを与えたラットは、トレーニングをすることにより足底筋の筋タンパク質含量が有意に増加しました。一方、標準飼料または大豆ペプチドを与えたラットでは、このような傾向はみられませんでした。

また、トレーニングをしたラットは、それをしていないラットよりも筋グリコーゲン含量が高い傾向を示し、魚肉ペプチドを与えたラットは、標準飼料または大豆ペプチドを与えたラットと比べて有意に高い筋グリコーゲン含量を示しました。

検証結果から、大豆ペプチドと比べて魚肉ペプチドの摂取が、トレーニング期間中に筋肉の合成を効率よく引き起こすのに役立ち、エネルギーとなる筋グリコーゲンをためる筋肉をつくるのに効果的なことが分かりました。

このように、大豆ペプチドよりも魚肉ペプチドのほうが、筋肉を効率よくつくるのに有効なことが実証されました。

⇒研究データの詳細はこちら
「魚肉ペプチドの摂取および持久的トレーニングがラット骨格筋に及ぼす影響」
「持久的運動後の魚肉ペプチド摂取がラット骨格筋のmTORシグナル伝達に及ぼす影響」

 

魚肉ペプチドで筋肉の維持・増強を

魚肉ペプチドは、筋肉を構成する必須アミノ酸をバランスよく含み、消化がよいのと同時に、筋肉を効率よくつくることが分かりました。

3gの体構成タンパク質をつくるのに、魚肉では20g、魚では70gをとる必要があります。

これに対して、魚肉ペプチドはたったの3.1gです。

魚肉ペプチドであれば、無理なく食生活に取り入れることができます。

魚肉ペプチドを味方につけて、筋肉の維持や増強に役立てていきましょう。

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