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たんぱく質講座

今話題のペプチドとは?!ペプチドの種類と特徴

2019/10/21

健康食品、スポーツサプリメント、美容ドリンクを見ると、大豆ペプチド・魚肉ペプチド・コラーゲンペプチドなど、「ペプチド」という言葉をよく目にします。昔、理科の授業で聞いたことのあるような気もする「ペプチド」っていったい何なのでしょう?今回は、話題のペプチドについて、その効果と特徴をご紹介します。

 

ペプチドの種類

「○○ペプチド」などいろいろな種類がありますが、主に原料となった食品名がもとになっています。天然の素材から分解や抽出を行ってつくりだすためにそう呼ばれているのですが、もちろん化学的に合成して製造することもできます。

天然由来のペプチドには、大きく分けて動物由来と植物由来があります。動物由来の原料には、ホエイ(乳清)、魚肉、ミルク、イワシなどが利用され、植物由来の原料には、海苔、大豆などがあります。

両者のちがいは動物由来のペプチドは植物由来のペプチドに比べアミノ酸のバランスが良く、私たちヒトのアミノ酸バランスとも組成が近いので、効率よく体づくりに再合成することができるメリットがあります。

さて、ではなぜいろいろな種類があるのでしょう?
 

ペプチドとは

ペプチドとは、アミノ酸が一本の鎖状につながった集合体の総称です。ですから、くっつくアミノ酸の種類と数によって多様な種類が存在し、それぞれに機能性が生まれたりします。

そして数百~数千がつながると、たんぱく質となり、筋肉や内臓、骨といった組織を構成するようになります。

つまり、ペプチドはたんぱく質とアミノ酸の中間的な存在であるといえます。

 

栄養素としてのペプチド

たんぱく質は、炭水化物(含む糖質、食物繊維)と脂質と合わせて3大栄養素とよばれる重要な栄養源です。私たちが日常食べている食品は、この3つの組み合わせでできており、「栄養バランスを大切に」というのは、3つのバランスであるとも言えます。

それぞれの役割の中で、炭水化物や脂質は主に体を動かす燃料(エネルギー源)であるのに対し、たんぱく質は主に体を作る材料(細胞の素)となります。

つまり、ペプチドもたんぱく質も体づくりの素となるわけなので、スポーツ時のリカバリーや、美容のための美肌・美髪、また体の調子を整える健康食品など不足しがちなあらゆるシーンで活躍しているのです。

では両者の違いはどこにあるのでしょうか。それを知るには、どうやって体に取り込まれるのかを知る必要があります。

 

体へは分解されて取込まれる

食品を食べるとたんぱく質として胃と腸へ運ばれます。そこでペプチドやアミノ酸へ分解され、吸収されます。それを体内で再び合成することで私たちの筋肉や血液となります。つまり、分解→吸収→合成というステップを通過しないと、栄養として利用できないのです。

ところが、たんぱく質はとても大きな分子なのでそのままでは吸収することができません。そこで、吸収できる大きさになるまで胃や腸で細かく分解されるのです。これがペプチドやアミノ酸です。

吸収モデル左右逆引用:サカナのちから 魚肉ペプチド ハンドブックより

分解物の最小単位はアミノ酸なのですが、2~3個くっついたペプチドの状態でも吸収することができるのです。

3つの違いは分かりましたか?さて次はペプチドの特徴について解説しましょう。

 

ペプチドは素早い吸収が特徴

前述のように、肉や魚を食べてもたんぱく質のままでは体に吸収されないので、まずは分解することが大切です。たんぱく質は胃腸の消化液によってペプチド・アミノ酸へと分解され、やがて小腸から体内に吸収されます。

たんぱく質が吸収されるには分解する時間を含め2~4時間を要しますが、ペプチドだと消化の工程が必要ないため、すばやく効率よく体内に吸収されるといわれています。だから「ペプチドやアミノ酸サプリメントが吸収に優れている」とされるのです。

アミノ酸を素早く補給_0704引用:サカナのちからホームページよりhttps://sakanano.com/tanpaku.html

ペプチドの健康機能性

ペプチドはアミノ酸複数個の組み合わせなわけですが、アミノ酸20種類がいろいろに配列(並び方)されることによって膨大な種類が存在します。

中には、いわしペプチド・のりペプチド・ゴマペプチドなど、特定のペプチドだけを取り出して血圧上昇を抑える効果のある「トクホ(特定保健用食品)」を取得しているものもあります。これはアミノ酸がくっついたことにより、私たちの体に作用する機能(生理活性)が生まれたからだと考えられています。

たんぱく質とアミノ酸の中間物質なのに「ペプチド」なんて呼び名が違うのは、こうした特徴があるからかもしれません。それぞれの機能を良く知って、目的にあったものを選ぶと良いですね。

ペプチドで健康な毎日を

美しく健康的に、パフォーマンスアップなど、たんぱく質を摂ることは健康を考える上でとても重要です。しかし肉や乳製品はたんぱく質を多く含む食品をたくさん食べようとすると余計な脂質も摂りすぎてしまう心配が…。

実際に、日本人一人当たりのたんぱく質摂取量が今減少しています。上記のように肉を食べて魚を食べる事が減った為、たんぱく質と同時に資質も多く摂取してしまっている傾向があります。

ペプチドのサプリメント・補助食品を上手に賢く使って、アミノ酸たっぷりの健康的な毎日をすごしましょう。

まとめ

  • ペプチドはアミノ酸のつながりが少なく、「栄養吸収性がよい」特徴があります。

  • 動物性たんぱく質由来のペプチドは、アミノ酸のバランスが良く、「利用効率がよい」特徴があります。

  • ペプチドはアミノ酸の並び方により、「健康機能性を有する」こともあります。(一部)

 

監修:植木 暢彦 (うえき・のぶひこ)博士
東京大学大学院修了 博士(農学)、株式会社鈴廣蒲鉾本店 魚肉たんぱく研究所所長。
魚肉タンパク質の分解物であるアミノ酸、ペプチドを専門に研究。
研究機関や大学の研究室とも連携し、「魚肉がいかに健康に良いか」を追求している。

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